通関電子データ送信義務化

STOP Actとは?2021年以降の国際発送手続きはどう変わるか

あなたは通関電子データ送信義務化「STOP Act」を知っていますか?本記事では、通関電子データ送信義務化STOP Actとは何か?導入によって何が変わるのか?今後どうすればよいのか?eBay Shipping Toolに影響はあるのか?を解説させていただきます。

通関電子データ送信義務化

STOP Actとは何か?

アメリカで新しい法律が制定されました。それが「STOP Act」です(制定法は「Act of ~」と明記されます)。

「テロ対策のほか、違法薬物等の物品の不正輸入を取り締まるため、USPSが米国に輸入される国際郵便物に対し、通関に関する情報を事前に米国税関に送信することを義務付ける法律」(引用:日本郵便はこちら

導入によって何が変わるのか

事前に送信する通関情報とは、差出人と受取人の氏名・住所、内容品の品目名・重量・価格等を指し、Advance Electronic Data (AED) と呼ばれます。

つまり、アメリカ宛てに国際発送する物品は、通関に関する情報を事前にアメリカの税関に送信(申告)する必要がでてきます。この対象は、EMS、eパケット、eパケットライト、小包郵便物、書留郵便物と全てに影響があります。

さらに、アメリカの他にも、カナダ、オーストラリア、中国、香港、韓国、タイ、英国、フランス、スペインなどの国においても、郵便物の通関に関する情報の電子的な送信が求められています。

事前に通関情報を送信していない場合は、返送、もしくは、アメリカ国内での輸入通関手続き、セキュリティ検査などに時間を要する恐れがでてきます

これは面倒です。以下のケースが多くなると想定されます。

  • お金をかけてアメリカまで発送したのに返送されて戻ってきて、国際発送料金だけがかかってしまう
  • バイヤーから未着でオープンケースがあげられ、eBayの決定で返金される(商品は戻ってこない)

2021年以降の国際発送手続きはどう変わるのか?

それではどのようにすれば、アメリカ宛てに発送で、事前に通関情報を送信できるのでしょうか?それは、日本郵便が提供するオンラインシッピングサービス「国際郵便マイページサービス」の「オンラインシッピングツールを利用して物品を発送する必要があります。このサービスを利用することで、日本郵便から米国郵便庁(USPS)に通関に関する情報が事前に電子的に送信されるのです。

果たしてeBay Shipping Toolは使えるのか?

2020年12月までのおススメ送り状作成ツールは、eBay Shipping Tool(イーベイシッピングツール)の初期設定と活用方法を解説します(関連記事はこちら)*本ツールのサポート期間が切れましたので、現在のおススメはShip&Coになります。

ところで、eBay Shipping Tool(イーベイシッピングツール)を使って送り状を作成する場合、今後、STOP Actへの影響はどうなるのでしょうか?他の送り状作成ツールはどうなるのでしょうか?

あくまでも私見は以下の通りです

  • eBay Shipping Toolを利用する時に国際郵便マイページのアカウントにログインしない(連携していない)
  • eBay Shipping Toolで発送した時に国際郵便マイページの発送履歴一覧に発送履歴がない 

という点から、STOP Actに対応していないと思われます(2019年 年末時点)。

ということで、2021年1月からは国際郵便マイページサービスの「オンラインシッピングツール」に変わります。

他の送り状作成ツールは使えるのか?

HIROGETEからの回答は日本郵便のAPIと連動しているので問題なしとの回答を得ました。

SAATSコマースも同様でした。と言う事は、eBay Shipping Toolは日本郵便のAPIを使っているので、STOP Actに対応できそうです(2020年01月06日時点)。

まとめ

いかがでしたか?本記事では、STOP Actとは何か?導入によって何が変わるのか?今後どうすればよいのか?eBay Shipping Toolに影響はあるのか?を解説させていただきました。ぜひ、参考にしてください。