あなたは2021年7月からECへの販売でルールが改正されたのをご存じですか?本記事では、越境ECビジネスのプロフェッショナルである著者が、欧州でのCEマーク、主なカテゴリー、CEマーク付き商品の販売の対応について解説させていただきます。電化製品に多いEUの安全基準を定めたCEマーク付き製品のEUへの販売についてもルールが7月16日から変わります。
【eBay輸出】欧州(EU)へCEマーク付き商品販売のルール改正と対応【イーベイ】
欧州(EU)へCEマーク付き商品販売のルール改正と対応動画解説
欧州でのCEマーキングとは?
CEマーキングは、EUで販売される指定の製品がヨーロッパ連合(EU)やヨーロッパ自由貿易機構(EFTA)の基準に適合していることを表示するマークです。
CEマーキングによってその製品が分野別のEU指令や規則に定められる必須要求事項に適合していることを示します。必須要求事項は製品の安全性、RoHS(有害物質使用制限)指令およびエコデザイン指令に定められている製品の環境性能基準へ適合していることを宣言します。
該当製品の製造業者(輸入者)または代理の第三者認証機関が所定の適合性評価を行い、製品、包装、添付文書に付与します。正しいCEマーキングのある製品は、EU域内の自由な販売・流通が保証されます。
JETROホームページより引用
CEマーキングの認証が必要な国
CEマーキングの認証が必要な国
CEマークの表示が必要な国は、EU加盟国とEFTA加盟国が主ですが、その他にも、どちらにも所属していないトルコや、EUから離脱したイギリス(2020年12月31日まで)などでも必要となります。
EU加盟国27カ国
ECに加盟している国を列挙します。
ベルギー、ブルガリア、チェコ、デンマーク、ドイツ、エストニア、アイルランド、ギリシャ、スペイン、フランス、クロアチア、イタリア、キプロス、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、ハンガリー、マルタ、オランダ、オーストリア、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロベニア、スロバキア、フィンランド、スウェーデ
EFTA(European Free Trade Association / エフタ/ 欧州自由貿易連合)
■EFTA加盟国4カ国
アイスランド、ノルウェー、スイス、リヒテンシュタイン
EU加盟候補国
EU加盟候補国についてはそれぞれの国の最新の法令をチェックしておく必要があります。
マケドニア旧ユーゴスラビア、アイスランド、モンテネグロ、セルビア、トルコ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、アルバニア、コソボ
近年はEU加盟国だけでなく、アジアや中東への輸出に対してもCEマーキングを条件とする国や企業が増えているようですので、CEマーキングについて知っておくのは今後、輸出を考える企業にとって必須条件となっていきそうです。
CEマーク付き商品のEUへの販売について
2021年7月16日より、EUのバイヤーへの販売を行なうEU圏外のセラーは、欧州連合(EU)が進めている製品のコンプライアンス強化の影響を受けることになります。以下の文章はeBayジャパンが越境ECセラーに周知した際のものです。
CEマーク付き商品のEUへの販売について詳細を知りたい方はeBayセラーポータルのマニュアルをご覧ください。
CEマーク付き商品カテゴリーとは?
CEマークは義務つけられていた幅広い商品に適用されます。一番、影響が大きいのが玩具になります。
- 建築資材
- 身体保護具
- 設備機器
- ガス機器
- 屋外機器の騒音指令の対象となる商品
- 機械
- 玩具
- エコデザイン指令の対象となる商品
- 電気および電子機器における特定の危険物質の使用に関する制限の対象となる商品
- 火工品
- レジャー用船舶
- 簡易圧力容器
- 電磁両立性に関する指令の対象となる商品
- 非自動計量器
- 測定器
- 潜在的な爆発性雰囲気での使用を意図した機器および保護システム
- 低電圧指令の対象となる商品
- 無線機器
- 圧力設備
CEマーク付き商品のEUへの販売への対応
カメラや時計と同じように、ヨーロッパを発送除外国に設定する対応となります。詳細を知りたい方は、以下の発送除外国にする方法を参考にしてください。
eBayで時計やカメラを販売する時の注意点について詳細を知りたい方はカメラ、時計を出品する方法[完全保存版]をご覧ください。
eBayにおける発送除外国の設定について詳細を知りたい方はeBay輸出における発送除外国の設定[完全保存版] をご覧ください。
シッピングポリシー(Shipping Policy)の設定について詳細を知りたい方はシッピングポリシー(Shipping Policy)の設定をご覧ください。
まとめ
いかがでしたか? 本記事では、越境ECビジネス書籍の著者であり、輸出ビジネスのプロフェッショナルである一条が、欧州でのCEマーク、主なカテゴリー、CEマーク付き商品の販売の対応について解説させていただきました。ぜひ、参考にしてください。