HSコードの調べ方

あなたは、eBay輸出で、DHLやFedEXなどのクーリエを使って、Invoice、送り状を作成する時の品目情報HSコードの調べ方をご存じですか?本記事では、越境ECビジネス書籍の著者であり、輸出ビジネスのプロフェッショナルである一条が、 HSコードの基礎知識、Invoice、送り状を作成する時に使う品目情報HSコードの調べ方を紹介します。

【越境EC/eBay輸出せどり】HSコードの基礎知識、HSコードの検索方法[完全保存版]

2023年からHSコードの入力が推奨されていますが、HSコードがないと、一部のヨーロッパ地域で関税で止まったりしています。送り状を作成する時には、必ず入力するようにして下さい。

HSコードの基礎知識

HSコードとは国際貿易における世界共通の分類番号

HSコードとは、輸出入されるさまざまな物品に固有の分類番号をつけることで、その物品がどのような物なのか、世界共通で理解できるようにしたコード番号です。

HSコードがあることで、輸出入の際に、それらの商品を分類する番号することができ、その番号から、その商品の関税率や、原産地規則(貨物の原産地(国籍)を決定するためのルール)を調べることができるのです。

HSコードの名称の由来は、HS条約という「商品の名称及び分類についての統一システム(Harmonized Commodity Description and Coding System)に関する国際条約」に基づいて定められたコード番号なので、HSコードと呼ばれています。

HSコードは、ほかにも「HS番号」「輸出入統計品目番号」「関税番号」「税番」などの呼び方で呼ばれることもあります。

先述のHS条約は、世界税機構(WCO=World Customs Organization)が管理しており、2021年4月現在、HS条約には日本をはじめ159ヵ国及びEUが加盟していますが、条約に非加盟であってもHSコードを使用している国・地域もありますので、合計すると200以上の国と地域がHSコードを使用していることになります。

HS条約は1988年に発効されて以来、その附属書であるHSコード(HS品目標)は5年ごとに改訂されてきました。2022年3月現在、現時点で最新のHSコードは2022年1月に改定されたHS2022と呼ばれるものになります。

HSコードの必要性

そもそも、なぜHSコードは必要なのでしょうか?

同じ物品であるにもかかわらず、名称が異なっていたり、そもそも製品名だけではどのような物品なのかわかりづらかったりすると困ってしまいます…。そういった際に、世界共通のHSコードが役に立つのです。

商品を輸出入する際、各物品はいずれかの品目コードに分類され、コードからは関税率、原産地規則を調べることができます。固有の番号によって物品がどういったものなのかを示すHSコードは、関税を決めたり、規制品や制限品を見分けるために使われたりする、輸出入申告に必要不可欠なものです。

また、HSコードは各国政府が輸出入の統計データをとるためにも使われています。

HSコードの種類

200以上の国や地域で使われているHSコードですが、HSコードを使わない国もあります。例えばアメリカとブラジルはそれぞれ独自のコードである「HTSコード」「NCMコード」を使用しています。下記よりそれぞれ見ていきましょう。

■HTSコード
HTSコードはアメリカのHSコードです。HTSとは「Harmonized Tariff Schedule」の略。国際的に統一されている関税システムを米国に適用する為につくられたもので、互換性のないコードです。

基本品目分類番号が6桁であるHSコードに対し、HTSコードは基本品目分類番号が4桁となっており、4桁の末尾に2桁と4桁の拡張コードをつけ、品目の確定が行われます。

■NCMコード
ブラジルなど、南米の貿易圏である「メルコスール(南米南部共同市場)」の加盟国では、MCMコードを使用しています。NCMは「Nomenclature Comum do MERCOSUL」の頭文字をとったものです。合計8桁のコードですが、6桁まではHSコードと同じです。

HSコードの構造

各国の関税率表は、HS条約の品目表(HS)に基づいて作成されており、一般に、関税率表の6桁の号までを「HSコード」と呼んでいます。

HSコードは「部」「類」「項」「号」で構成されており、HSコードは輸出と輸入ではコードが微妙に異なります。また、HS条約に基づいた世界共通の番号は6桁までとなっています。6桁以降は各国が任意の桁数を付け足して活用しています。

アップライトピアノのHSコード

この「部」「類」「項」「号」について、HSコードが920110のアップライトピアノを例に見ていきましょう。
まず、6桁の上2桁である「92」の部分を「類」と言います。この例で言うと、類「92」は「楽器並びにその部分品及び付属品」となります。
続く2桁の「01」は「ピアノ(自動ピアノを含む)、ハープシコードその他鍵盤のある楽器」となり、「類」を含む上4桁の「9201」の部分を「項」と言います。
さらに2桁の「10」が加わり「類」と「項」含めた6桁の「号」である「920110」が「アップライトピアノ」となります。(※ちなみに、ピアノはアップライトと、グランドピアノとで6桁のコードが変わり、グランドピアノは「920120」となります)
7桁以降は国ごとに定められた細分方法が使われており、日本では上6桁の号に「統計細分=下3桁」を加えた番号「000」からなる9桁である「920110000」がアップライトピアノとして定められています。
そして「部」ですが、これは全ての貿易対象品目を21に分けた大分類を指します。こちら「部」については後ほど詳しく説明します。
順番として「部」→「類」→「項」→「号」の順に、分類が細かくなっていきます。

送り状にHSコードを登録する方法

Ship&CoでHSコードを登録する方法

Ship&Coにログインして、左側に「設定」というのがあります。これをクリックすると、よく使うHSコードを登録できます。

DHLでHSコードを登録・確認する方法

DHL送り状サービスに出荷伝票を作成する時に、統計品目番号がでてきます。カテゴリーを選択していきます。

FedeXでHSコードを登録・確認する方法

FedEX Shipping Managerで品目情報を登録する箇所に統計情報があります。コード検索を押すと、右側のコード検索画面で、キーワードからコードを検索できます。

HSコードを検索する方法

HS CODER(HSコード確認サイト)で確認する方法

HSコードを確認するサイトがあります。本サイトから、例えば、時計と入力して、検索を押します。

すると該当するHSコードが一覧で表示されます。あなたが発送する商品に該当するものを選択しましょう。

それを上のShip&CoやDHL、FedECの出荷伝票の品目情報に入力すれば大丈夫です。

[HSコード検索の決定版]日本関税協会が提供するWeb輸出統計品目表

現在、HSコードが一番検索しやすいのは、日本関税協会が提供するWeb輸出統計品目表というサイトです。

上記と同じ日本語のキーワードで検索できますが、その検索のスピード性、キーワードヒット率が優れています。

Shopifyを学習されている方から、情報提供を頂きましたが、今後、こちらのサイトをおススメさせていただきます。

ChatGPTを活用してHSコードを調べる方法

【目次】
00:00:00 はじめに
00:00:24 従来のHSコードの調べ方
00:01:20 ChatGPTを活用して画期的にHSコードを調べる方法

日本郵便 HSコードの検索方法

日本郵便のページからHSコードを検索することができます。

国際郵便 HSコードの検索方法

国際郵便のHSコードの検索方法について詳細を知りたい方は国際郵便HSコードの検索方法をご覧ください。

まとめ

いかがでしたか?本記事では、越境ECビジネス書籍の著者であり、輸出ビジネスのプロフェッショナルである一条が、HSコードの基礎知識、 Invoice、送り状を作成する時に使う品目情報HSコードの調べ方を紹介しました。ぜひ、参考にしてください。