一般社団法人日本越境EC振興協会

あなたはヨーロッパ向け発送でトラブルになるVAT(付加価値税)、IOSS番号についてご存じですか?本記事では越境ECビジネスの専門家、越境EC認定支援機関、情報処理支援機関、越境EC著者である一条が、VAT、IOSS番号を解説させていただきます。

【eBayセラー必見】ヨーロッパ向け発送の注意 欧州のVAT(付加価値税)・IOSS番号の対応

VATとは?

VATとは何かみていきましょう。

VATは、Value Added Tax(付加価値税)の略称で、物やサービスの購買時に課せられる間接税です。

簡単に言うと、日本の消費税であり、EU加盟諸国だけではなく、EUに属さない欧州、アジア、北米など世界152カ国で導入されています。

EU加盟国の間で行われるビジネス取引、輸入、商品の移動が課税の対象であり、EU加盟国でVAT登録をした業者は、販売する商品の価格にVATを追加し、確定申告の際に国内の税務当局に申告します。

VAT(付加価値税)

VAT(付加価値税)について詳細を知りたい方はウィキペディアをご覧ください。

IOSS番号とは?

IOSS(Import One Stop Shop)とは、欧州で2021年7月に導入されたVAT(付加価値税)の申告制度であり、販売時に事前徴収したVATを、販売者側がEU加盟国の税務当局に納税する制度です。
IOSS制度は、EU域内の消費者に商品を販売する事業者向けの制度のため、個人間の贈答品などの発送には適用されません。

150ユーロ未満の貨物は、新たな輸入ワンストップショップ (IOSS) を利用して販売時に請求するか、または税関申告者が最終消費者から徴収するようになります。

ヨーロッパ&イギリスにVATの適用が始まった

150ユーロ未満のアイテムを売る場合、eBayがVAT分を自動計算して消費者に支払わせて、その預かったVAT分はeBayがEUに納めるようになりました。

イギリスに対しては2021年1月からVATの適用が始まりましたが、ヨーロッパに対しては2021年7月から適用が始まります。

£135及び€150以下の商品に対しては、eBayがVATを代理徴収します。

ヨーロッパ向け発送の注意 欧州のVAT(付加価値税)・IOSS番号の対応

EUに売れた商品は、発送の際にeBayのIOSS番号をインボイス等に記載しないと、EUの消費者は2重にVATを払うことになり、トラブルになるので、必ず忘れないようにしてください。

EUにおけるVAT登録要件に関する重要な変更

EUにおけるVAT登録要件に関する重要な変更について詳細を知りたい方はeBayジャパンのEUにおけるVAT登録要件に関する重要な変更をご覧ください。

要注意!EU輸出に必要なVATとIOSSへの対応方法

EU輸出に必要なVATとIOSSへの対応方法について詳細を知りたい方は要注意!EU輸出に必要なVATとIOSSへの対応方法をご覧ください。

EORI番号

ヨーロッパ向け発送の注意点 EORI番号について詳細を知りたい方はEORI番号(事業者識別番号)とトラブル対応の解決事例をご覧ください。

まとめ

いかがでしたか?本記事では、越境ECビジネス書籍の著者であり、輸出ビジネスのプロフェッショナルである一条と伊藤プロ、鮫プロがeBayキーワードツールであるKTD(Keyworld Tool Dominator)を活用したリサーチを解説しました。ぜひ、参考にしてください。